オリエント概観

古代オリエント概観

オリエントとは古代イタリアから見て「日が上る地域」という意味。またオリエントの地勢を「肥沃な三日月地帯」とも呼ぶが、これはアメリカの考古学者ブレステッドが創始した言葉である。オリエント世界を学ぶ上でポイントなのが、①王朝交替 ②各国(各王朝)の民族系統である。これに気をつけた上で、古代オリエントを地域別にまとめる。


古代オリエントは3つの地域に分けることができる。

  1. メソポタミア
  2. エジプト
  3. 地中海東岸

これらの地域にはそれぞれ独自の文化と歴史が展開された。そして、BC7世紀前半にアッシリアがこれら3地域を統一し全オリエントを統一する。後に詳しく記述するが、このアッシリアの統一も数十年で崩壊することになる。崩壊後、アケメネス朝が再び統一を果たすことによって一つの落ち着きを得る。以上が古代オリエントのアウトラインである。