エーゲ文明

エーゲ文明

エーゲ海に面したクレタ島小アジア半島、ペロポネソス半島などがギリシアの舞台となります。
エーゲ文明とはBC3000年頃から1200年頃まで栄えた青銅器文明の総称であり、クレタ文明やミケーネ文明がこのエーゲ文明に含まれます。青銅器文明なので鉄器は知らなかったと言えます。ギリシアはまずこのエーゲ文明から始まります。以下にクレタ文明とミケーネ文明について説明します。

クレタ文明

この文明の特徴は城塞などが未発見であることから開放的で平和であったことが伺えることです。中心地はクノッソス。クレタ島のちょうど真ん中。エジプトやシリアなどとの交易で栄えました。後、このクレタ文明はアカイア人に滅ぼされます(BC2000年頃)
アカイア人達はクレタ文明をペロポネソス半島へ伝えました。そこでミケーネ文明が花開くことになります

②ミケーネ文明

BC16世紀頃、ミケーネ文明は成立しました。この文明の特色は模倣的であること(クレタ文明を模倣している)。そして好戦的な特徴が見られること。その表れが城塞が発見されていることにあります。中心地はミケーネ、ティリンス、ピュロス。それぞれ城塞王宮などが建てられたところから、王達はオリエント世界と同じく専制的な権力を握っていたようです。
ミケーネ文明で最も覚えておこなえばならないのが、この文明が使用した「クレタ線文字B」という文字です。イギリスのヴェントリスによって解読されました。
このミケーネ文明もBC1200年に崩壊していきました。原因としては北方からドーリア人というギリシア人の一派が進出してきたという説。海の民が破壊したという説。などはっきりした原因は分かっていません。ミケーネ文明崩壊後の400年余りを「暗黒時代」と呼びます。